第5回 文化の力で関西を元気に

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市民に親しまれている神戸文化ホール。多彩な催しに多くの市民も気軽に参加している(神戸市中央区で)

関西出身の文化庁長官・河合隼雄さんが昨年、「関西元気文化構想」なるものをぶち上げた。「文化には人を動かす力がある。文化には日本を動かす夢がある。みんな力をあわせて、いま、関西から元気になろう」と。

低迷する景気。単に経済力だけに頼らずに、「文化の力」で、関西を盛り上げようという考え。関西各地で、音楽、美術、演劇などのイベントを多く展開し、みんなでおおいに文化を面白がってみようという趣旨だ。

そんなとき、神戸市の市立博物館では「大英博物館の至宝展」が開かれている。創立250年を誇る世界最大級の博物館の収蔵品は700万点を超える。その中から精選の270点が展示されている。古代オリエント世界をはじめ、世界中の1万年にわたる人類の歴史をたどることができる豪華な作品ばかり。偉大な作品を文字通り「目の当たり」するのが、文化を面白がる第1歩だと言える。

「歴史の重み」を背負った大作品に触れ、文化力を養ってみたい。

(2004年1月21日)

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