「神戸ぶんか」異聞

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第1回 「第九」演奏を聴きにいく?

街にクリスマスソングが流れると、そわそわしてくる。クリスマスよりも年末が近いことを感じるからだろうか。年があらたまっても、別に暮らしや仕事ぶりが変わるわけでもないが、師走はやはり何となく気ぜわしい。 こんな時、三宮のプラザでは、「あ、雪だ。」のキャッチコピーで、人工雪を降らせる。イブに雪が降ってホワ …[続きを読む

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第2回 ミナトの汽笛が聞こえない

最近は、正月を迎える「カウントダウン」がはやっている。社寺はもちろん海岸やレストラン、コンサート会場でも、大晦日から新年への「10、9、8、………、ゼロ」と、盛り上がる。年明けをイベント化するのは、いまや若者だけの特権ではないようだ。 神戸の新年は、ミナトに停泊する船舶がいっせいに鳴らす汽笛の音で明 …[続きを読む

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第3回 初詣は地元の神社で

初詣はどこへ行きましたか。 日ごろは神や仏を信じない人も、新年はどこかにお参りしないと気が済まないようだ。 神戸市内では、生田、湊川、長田の各神社が賑わう。各神社とも、正月の賽銭箱が年間経費を大きく支えるとあって、PRに躍起だ。中でも中心街に近い生田神社は、阪神大震災で受けた大きな被害からすっかり立 …[続きを読む

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第4回 すっきりしない年賀状の新商法

今年の年賀状から、「出す人にも賞品が当たる」新趣向が採り入れられた。官製の年賀はがき50枚を買うごとに応募券1枚がもらえ、それを送ると抽選で品物が当たるという、郵政公社の新アイデアだ。 だが、応募の専用はがきは郵送する仕掛けになっており、1枚ごとに50円切手を貼る必要がある。つまり客に一口50円を張 …[続きを読む

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第5回 文化の力で関西を元気に

関西出身の文化庁長官・河合隼雄さんが昨年、「関西元気文化構想」なるものをぶち上げた。「文化には人を動かす力がある。文化には日本を動かす夢がある。みんな力をあわせて、いま、関西から元気になろう」と。 低迷する景気。単に経済力だけに頼らずに、「文化の力」で、関西を盛り上げようという考え。関西各地で、音楽 …[続きを読む

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第6回 公立美術館にも不況の波 ~がんばれ!芦屋市民

芦屋市は財政改革策のひとつとして、市立美術博物館について、「民間委託を模索し、休館も視野に」と表明した。ここ数年、私立美術館の閉鎖が相次いでいる中で、とうとう公立美術館にも不況の波が押し寄せてきたと見るべきだろう。 芦屋市立美術博物館は、洋画家の小出楢重や、前衛芸術集団「具体美術協会」などの収蔵で知 …[続きを読む

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第7回 「貧すれば鈍する」近鉄球団名の売買

プロ野球の近鉄バファローズが、「近鉄」の名を売りに出た。年間35億円で、命名権を譲るという新商法。球団経営はそのままで、命名権を買った企業・団体(あるいは個人?)が、名称を「○○バファローズ」とすることができる、という。 これまで、神戸スタジアムを「ヤフーBBスタジアム」とするなど、球場名の使用権を …[続きを読む

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第8回 指揮棒を振ってみたい?

神戸在住の指揮者・延原武春さん(日本テレマン協会)に、指揮法の初歩を伺った。自宅で音楽を聴きながら指揮棒が振れたら楽しいだろうなぁ――。そんな感覚で話を聞いたが、クラシックの指揮は素人にはとても難しい。 多くの演奏者を引っ張っていくことが、指揮者の大きな仕事。楽譜を読むのが精いっぱいの私など、とても …[続きを読む

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第9回 左、右? エスカレーターどっちに立つ

横浜を訪れる用があって、新幹線・新横浜駅に降り立った。新神戸から車中はずっと眠っていたので、頭はややぼんやり。改札口へ向かうエスカレーターのステップでつい右側に立った。後ろからドンドンと降りてくる人の気配でハッと気がついてあわてて左へ寄った。関東では右側を空けることになっている。 なぜ、こんな風習が …[続きを読む

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第10回 細るのは残念、生田川沿いの桜堤

わが家のリビングでは毎年、雛飾りをしまうと、壁に大きなサクラの絵がかかる。「身延山枝垂桜」。淡い桜色、というより白に近い花びらが無数に描かれた中島千波の作品だ。部屋がパッと明るくなり、ひと足先に春が訪れる。絵を見ながらの花見酒と、しゃれてみるのも一興だ。 近くの生田川の堤は桜の名所。約30年前に神戸 …[続きを読む

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