第27回 空港経営、神戸市の手腕は?

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完成間近な神戸空港の管制塔庁舎(神戸市中央区の空港島で。神戸市提供)

建設中の神戸空港を見学した。埋め立て工事はすでに全体の8割以上が進み、220haの陸地ができあがっている。2,500mの滑走路が姿を表し、建設は順調に進んでいる。開港が来年2月16日と決まり、仕上げの工事が急ピッチだ。

空港はポートアイランドの南沖を埋め立てた空港島に造られている。すでにエプロン(駐機場)のコンクリート舗装が終わり、11基の照明灯も備わっていた。ポートライナーの延伸工事も順調で、うねった白い線路が島へ伸びている。

山を削って宅地を造り、その削った土を海に埋めて島を造る――。このアイデアが「神戸市商法」といわれ、市は「神戸市株式会社」と揶揄された。この工法も空港島が最後という。計画当初は、空港建設反対運動がさかんだったが、いまは鳴りをひそめた。

関西空港と目と鼻の先に空港を造って採算が合うのか、との声も大きかった。だが、開港と同時にSKY、ANA、JALの3社が就航し、1日30便が発着する見通しという。「三宮から16分で空港へ」と、市街地に近い空港を売り物にしている。ともあれ、神戸市商法「空港の巻」のお手並みを拝見することにしよう。

(2005年3月22日)

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