第6回 公立美術館にも不況の波 ~がんばれ!芦屋市民
Posted at January 31, 2004Posted by nakayama
芦屋市は財政改革策のひとつとして、市立美術博物館について、「民間委託を模索し、休館も視野に」と表明した。ここ数年、私立美術館の閉鎖が相次いでいる中で、とうとう公立美術館にも不況の波が押し寄せてきたと見るべきだろう。
芦屋市立美術博物館は、洋画家の小出楢重や、前衛芸術集団「具体美術協会」などの収蔵で知られている。維持費が年1億5千万円かかるのに対し、入場料や図録の販売収入は700万円しかない。
市は?民間委託?民間への売却?委託・売却できない場合は休館、との方針で、2006年度実施を目指すとしている。
自治体財政危機のしわ寄せが、福祉と文化を直撃するのはいつものことだ。芦屋市はとくに阪神大震災からの復興費がかさみ、財政運営が厳しいことは理解できるが、環境的にも歴史的にも「文化都市」のイメージが強い町だけに、将来に禍根を残さない策を講じてほしい。
さいわい、事態を知った市民の中から存続運動が起こった。この市民のエネルギーが、市や市議会を動かすテコになればと願うしかない。
(2004年1月31日)
- Index
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- 第1回 「第九」演奏を聴きにいく?
- 第2回 ミナトの汽笛が聞こえない
- 第3回 初詣は地元の神社で
- 第4回 すっきりしない年賀状の新商法
- 第5回 文化の力で関西を元気に
- 第6回 公立美術館にも不況の波 ~がんばれ!芦屋市民
- 第7回 「貧すれば鈍する」近鉄球団名の売買
- 第8回 指揮棒を振ってみたい?
- 第9回 左、右? エスカレーターどっちに立つ
- 第10回 細るのは残念、生田川沿いの桜堤
- 第11回 「神戸市民球団」の行方
- 第12回 新しい待ち合わせスポットを
- 第13回 美しくない「広告塔」バス
- 第14回 星野・前阪神監督が功労者だって?
- 第15回 ヴィッセル神戸の「旗印」
- 第16回 梅雨入発表はお節介?
- 第17回 泡盛で沖縄の心をつかむ
- 第18回 ポストは赤でなくても・・・
- 第19回 「ミナト神戸」が泣いている
- 第20回 幹線道路の不法と違反
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- 第21回 時代遅れ? 直して使う腕時計
- 第22回 雪が降る。プラザに楽しい企画
- 第23回 国際展の応募作品を紛失
- 第24回 マイカー停車できない三宮
- 第25回 マンションラッシュの正体
- 第26回 神戸の春はどこから?
- 第27回 空港経営、神戸市の手腕は?
- 第28回 残った!町なかの桜の木
- 第29回 新緑の六甲山に親しもう
- 第30回 絵画個展を前に作品紛失
- 第31回 センターサウス通りって?
- 第32回 工事現場に完成ビル出現?!
- 第33回 神戸ルミナリエ、「光の第二章」って?
- 第34回 新空港をめぐる税投入 ~神戸市の弁明は不可解
- 第35回 テナントは見学だけ ~ビルの消防訓練~
- 第36回 12年ぶりにみこし行列 ?4月の生田祭で三宮地区
- 第37回 由緒ある旧居留地の町名 ~「神戸検定」にピッタリ~
- 第38回 神戸市文書館って? ~建物の由来にそむく~
- 第39回 オリックスが大阪中心へ ~市民の観戦が球団育てる~
- 第40回 老舗とともに残したい ~「トアロード」の魅力~
- 「神戸ぶんか」異聞 完結のお知らせ
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