第18回 ポストは赤でなくても・・・

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昼間人口の多い三宮一体だが、郵便局ばかりかポストも少ない(神戸・三宮で)

町のいたるところに、コンビニエンスストアが、まさに乱立している。三宮界隈でも、ちょっと歩くとコンビニに出くわす。こんな感じで、郵便局があったら便利だろうな、と思った。

というのは、先ごろ、ある女性経営者が「センター街に郵便局があったらいいのに」と話したのを聞いていたからだ。「ちょっとした小物を郵便では210円で送れるのに、近くに局がなく、JR三ノ宮や元町の局も狭くて待たされるので、つい500円以上の宅配便にしてしまう」。誘致を望む女性経営者の弁だ。

三宮センター街への誘致の動きは何度もあり、郵便局側へ正式に打診していたようだ。6月には日本郵政公社東京本社の幹部が来神し、「三宮での新設は難しい」との意向を示したという。その理由のひとつに「民営化の問題もあり・・・・・・」が挙げられた。

小泉首相の長年の「公約」である郵政民営化は、逆に誘致の最大のチャンスだ。明治時代以来の古いしきたりを破って新しい組織・形態が生まれる時にこそ、利用者が使いやすい郵便局をつくるのがいい。「ポストは赤」ではなく、いろんな色のポストがあってもいい。設置基準など作らなくてもいい。ここそこに郵便局があっていい。いっそのこと、コンビニがそのまま郵便局の仕事を引き受ければ、なんの問題もないのでは、とも思う。

(2004年7月14日)

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