第31回 センターサウス通りって?

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しゃれた街角と店を紹介している三宮センターサウス通りのパンフレット

「Center South」。表紙にそう書かれた小冊子がある。全部でわずか24ページのパンフレットだが、なかなかしゃれている。「三宮センターサウス通り」の店舗紹介のパンフだ。

どこにあるの、その商店街? 三宮本通の南一帯だ。こぢんまりとした店が軒を寄せ合うように並んでいる。

きっちりとしたパンフになると、街のありようがよくわかる。つい、歩いてみたくなって、パンフを片手に出かけた。

牛肉の「三ツ輪」、天ぷらの「二見寮」、サーロインの「三宮ステーキ」、洋食の「あいはら」、焼き鳥・釜飯の「豊国」、そばの「志奈乃」……。食べ物の店は老舗、名店が多い。昔からの神戸っ子には、いずれもなじみのある名前ばかり。

三宮・元町一帯の通りには、いろいろ工夫した名が付けられていて楽しい。最近のヒットは「トアウエスト」だろう。文字通りトアロードの西側一帯。若者向けの現代風な店が相次いで現れて、新たな文化ゾーンを創り出している。三宮地下街ができたとき、この商店街を「さんちか」と命名し、そのローマ字表現を「Santika」と提言したのは、神戸在住の有名詩人だった。「Sanchika」では、モダンな感じが伝わってこない。通りや街のネーミングがいかに大切か、神戸の街は随所でそれを示している。

(2005年8月9日)

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