「神戸ぶんか」異聞

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第11回 「神戸市民球団」の行方

球春――。プロ野球が開幕し、春のセンバツ高校野球大会も盛り上がってきた。野球シーズンが始まるこの春先を「球春」という。スポーツ紙の見出しが、いつの間にか定着したらしい。なかなか言い得て妙な表現だ。俳句の季語に採り入れてもおかしくないほど、含みのある言葉といえよう。 プロ野球といえば神戸を本拠地とする …[続きを読む

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第12回 新しい待ち合わせスポットを

ヤナギが芽を吹き始めた。中国風の看板、店の構え、街灯と、町全体が赤一色の神戸・南京街。その中にあって、広場に植えられた一本の柳がいま、若緑色をひときわ光らせている。 「この広場で待ち合わせたらよかった」と思った。久しぶりに会う友人と待ち合わせたのは、なんとJR三ノ宮駅の改札口だったからだ。ふと思った …[続きを読む

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第13回 美しくない「広告塔」バス

あなたが地方出身なら、故郷のバスを目に浮かべてみませんか。町までの買い物、学校の行き帰りに慣れ親しんだバスの形と色を鮮やかに覚えているはずです。あなたが神戸育ちなら、あの、白と緑のくっきりした神戸市バスのボディをまず思い浮かべることでしょう。 でも、最近のバスは変ですね。車体いっぱいに広告を張りめぐ …[続きを読む

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第14回 星野・前阪神監督が功労者だって?

プロ野球・阪神タイガースの前監督、星野仙一さんが兵庫県功労者に選ばれた――との記事を読んで、笑ってしまった。選考理由が「県勢高揚に顕著な功績があった」というからだ。 確かに阪神のセ・リーグ優勝は、県民をおおいに喜ばせた。が、県がわざわざ表彰するほどのことだろうか。星野さん本人は苦笑しているに違いない …[続きを読む

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第15回 ヴィッセル神戸の「旗印」

サッカーJリーグのヴィッセル神戸が、「色問題」で、モメている。球団経営側がチームカラー変更を検討していることを知ったファンらが「今のままの白と黒でいい」と騒ぎ出した。 財政難を乗りきるためにオーナーが代わり、そのサイドからチームカラーを変えようとの話が持ち上がったらしい。たしかにあの白と黒のユニフォ …[続きを読む

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第16回 梅雨入発表はお節介?

近畿地方が6日、東海、関東甲信地方と同時に梅雨入りした。たしかに神戸地方は6日夜半から7日未明にかけて雨に見舞われたが、7日は快晴。午後には六甲山付近に入道雲さえ出現した。 もっとも気象庁の6日の発表は「梅雨入りしたとみられる」と、断定を避けた表現になっている。もともと気象学的に「梅雨入り」の定義は …[続きを読む

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第17回 泡盛で沖縄の心をつかむ

沖縄慰霊の日の6月23日、神戸市内のレストランで「神戸泡盛の会」があった。沖縄直送の泡盛を飲みながら、さきの戦争犠牲者の霊を慰めようと、兵庫沖縄友愛運動県民の会などと共催で続いている集まりだ。戦時下に最後の沖縄県知事となった島田叡さんが神戸出身だった縁で、沖縄の戦いを風化させたくない、との願いから、 …[続きを読む

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第18回 ポストは赤でなくても・・・

町のいたるところに、コンビニエンスストアが、まさに乱立している。三宮界隈でも、ちょっと歩くとコンビニに出くわす。こんな感じで、郵便局があったら便利だろうな、と思った。 というのは、先ごろ、ある女性経営者が「センター街に郵便局があったらいいのに」と話したのを聞いていたからだ。「ちょっとした小物を郵便で …[続きを読む

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第19回 「ミナト神戸」が泣いている

ポーアイランドにそびえる神戸市立中央市民病院に入院するはめになった。肝臓に腫瘍が見つかり、検査を受けるためだ。その検査がたいへん。腫瘍が悪性か良性かがつかめず、切るか切らないかの判断にいろんな検査が重なり、思ったより長い入院になってしまった。 病室から見る神戸市街地の素晴らしい夜景が唯一の慰め。モザ …[続きを読む

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第20回 幹線道路の不法と違反

JR三ノ宮駅付近から加納町三丁目あたりまで、神戸市の中心街を貫く幹線道路で、いつも不思議な現象が起きている。タクシーの不法停車と、乗用車の駐車違反だ。 交通センタービル前の交差点から北行き車線の西側に、いつも10台ほどのタクシーが停車する。阪急とJRの利用客がどっと吐き出される横断歩道のところで乗客 …[続きを読む

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